呂虔 子恪
生没年:?~?
所属:魏
生まれ:兗州任城郡
呂虔(リョケン)、字は子恪(シカク)。この人も、ゲームでもめったに出てこないマイナーな武将ですね。一応、独自の伝は立てられてはいますが……。
泰山を守る名太守にして、人望も戦争も言う事無し。魏には、こういう地味なマイナーどころにも妙にハイスペックな人が紛れているのです。
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騙し討ちにも知力がいるんです
呂虔は威厳を持っており、大胆な策を立てることができる人だと人々から言われており、そんなうわさを聞き付けた曹操のヘッドハンティングを受けて、どのまま曹操軍に加入しました。
そんな呂虔の初舞台は、曹操の領内で反乱が発生した時。部下に便乗で反乱された杜松(トショウ)という人との交代で持ち場についた際の事。
つまり、氾濫した部下たちの後始末を任されたわけですね。
そしてこの時こそが、呂虔の「大胆な策略家」という意味での、一番の見せ場となっている……かもしれません。
さっそく着任した呂虔は、その場で反乱の首謀者と同調した数十人を自らの元に招待。そして自分の元に来た首謀者たちを手厚くもてなし、酒と料理をふるまって接待を始めました。
突然の宴会に当時は驚く声もあったでしょうが……これは罠。油断させたところを首謀者のみに狙いを絞り、流す血を最小限に留めようという呂虔の策だったのです。
近くに忍ばせていた伏兵により、首謀者らを強襲。またたく間に全員を殴り殺し、一気に反乱勢力の首脳陣を殲滅してしまいました。
当然、これだけで勝った気でいるような人が功臣として認められるはずもありません。呂虔は取り残された反乱勢力を、今度は慈愛を以って接することで敵愾心を削いでいったのです。
こうして牙を抜かれていった反乱軍は、いつしか空中分解。最終的にはみな呂虔に服従の意を示したのでした。
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グレート領主・呂虔
この功績により、今度は曹操から「避難民が多く隠れ住んでいる」と言われる地域も任されます。
そこでは山賊が山に立てこもって暴れていましたが、呂虔はこれに対し、慈愛と信義という、戦闘以外の手段で対抗。
山賊たちはこれを見て改心し、そのまま真っ当な仕事に落ち着いたとれています。さらにはその山賊たちの中から兵士を選抜したことで、軍隊も近隣では最強と言われるほどになったと言われています。
さらにその土地を数十年統治し続け、その統治は威厳と恩恵にあふれていたと言されています。
また戦争においても決して弱いわけではありませんでした。黄巾の乱の残党が領内を荒らし始めると、曹操軍重鎮である夏侯淵(カコウエン)とともにこれを討伐し、数千人を斬ったり捕虜にしたりと大活躍。その後も一軍を率いて反乱を鎮圧したりと、部将としてもすぐれた功績を残しています。
後に曹操が亡くなって曹丕が跡を継ぐと、今度は州ひとつを任されたうえ、将軍の位にも就任しました。この時からは王祥(オウショウ)という優れた民政家を招き入れ、民政は彼に一任したとされています。この姿勢もまた、「素晴らしい人物に仕事を一任できる人物」として世間から褒め称えられました。
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- 龐徳
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- 桓階
- 正義のためなら伝統も破る。不義理のイメージをとことんぶち壊す帝王擁立論者です。
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